蓮沼 一貴さん
・千葉県柏市出身
・株式会社Gotus 代表取締役兼CEO
・昭和レトロを楽しむ宿「昭和体験宿Rin」を運営
【資格】
・MBA(経営管理修士)
・一級建築施工管理技士
・一級管工事施工管理技士
▼HP・Instagram
・ホームページ
・Instagram
鉾田市ののどかな風景の中に佇む、築100年の古民家。
そこを見事にリノベーションし、民泊「昭和体験宿Rin」として生まれ変わらせた蓮沼さん。
地域外からのゲストを迎え入れ、鉾田を観光で盛り上げたいという想いを取材させていただきました!
民泊や古民家再生の事業を始めたきっかけは何ですか?

きっかけは、会社員時代に構想していた事業なんです。
東京で不動産関連の仕事に従事していて、新規プロジェクトを考えるなかで、都市部の高齢者のミスマッチな暮らしに気付きました。
都心には田舎暮らしや家庭菜園をやりたいといった憧れを持っているものの、子どもが独立して手広になったマンションに住み続けている方がたくさんいるんですよね。そして、彼らの多くは将来の資金不安を抱えています。
なので、都内の広いマンションを貸し出して、憧れの地方に移ることで、住環境の最適化ができるのではないかと考えました。
しかし、当時の会社では実現が難しく、自分でやるしかないなと。
もともと、この事業が通らなかったら会社辞めようと思っていたので(笑)。
この築100年の古民家との出会いは何ですか?
検討していた事業を進めようと調査していたときに、古民家のニーズがすごく高いことがわかったんです。
そして、お試し移住先として古民家を探していたところ、鉾田でこの物件に出会いました。
もともと茅葺き屋根の古民家を探していて、何軒か候補があったのですが、この鉾田市の物件は、隣が車庫になっていてリノベーション中に住める環境があったのが決め手でした。
ただ、会社での決済を取るのが難しかったので「自分で買って会社に貸しちゃえ」と思って購入したんです。
その後会社の事業は頓挫したので、「よし、自分でやろう」と(笑)。
当初の事業から少し路線変更されたんですか?
円安の時代に自分に何ができるかを、1年間かけて1人でDIYしながら考えていたんですよね。
円安なら輸出できるのが良いわけですけど、ぼくには輸出できる物がありません。
で、何ができるかと言ったら、大工仕事ができるし、買ったばかりの古民家があると。
輸出じゃなくても海外から来たお客さんにお金を落としてもらえば輸出と同じだよね、
茨城空港も近いし。
といった感じで、あれこれ考えて、この場所を観光資源として活用する民泊・古民家再生へと繋がっていきました。
特に勇気が必要だったチャレンジはありましたか?
会社に居続けることもリスクだと思っていたので、ぼくからするとチャレンジって感じではないんですよね。
ただ、苦労したことでいえば資金繰りですね。
DIYをしている1年間は無収入だったので、材料費や家族の生活費での支出が大変でした。
コレクションしていた時計とかも売って費用にしてましたね。
鉾田で挑戦してよかったことはありますか?
鉾田は海も近く、農産物が豊富で、何より地元の人のつながりが強いのが良いですよね。
1人でDIYをしていたら、それを見かけた地域の方からたくさん声をかけていただきました。
そして何より、会社員時代は生まれることなく死んでしまったぼくのアイデアを、ここ鉾田で形にすることで「それいいね」と言ってくれる人がいるんだとわかったときが嬉しかったです。
そういった形で地域との関わりも生まれ、何か地域に恩返しをしなければいけないと想いましたね。
今後どのようなビジョンを考えられていますか?
こういった趣のある立派な日本家屋がなくなってしまうのはちょっと嫌なんですよね。
なので、しっかり保全して活用することで、お客さんを呼んだり、ビジネスの対象にもなるんだよっていう文化を作っていきたいです。
個人的には、ラーケーションも頑張っていきたいですね。
古民家に泊まりに来るだけでなく、鉾田の農場を見学をさせてもらったり、オーナー制度で自分の果物を作ってみたり、メロン狩りをさせてもらったりと、地元の事業者様と連携して地域で選べるパッケージみたいなサービスを作れると良いですね。
あとは鉾田で別の物件も手掛けているので、そちらもお楽しみに!
鉾田がどんなまちになればいいと思いますか?
前職で仕事柄、多くの地域を見てきましたが、鉾田ってすごいポテンシャルが高いです。農業と観光、この2本を軸として定住促進などができれば良いかなと思っています。
海があるし、農作物は豊富だし、茨城空港も近い。高速道路もそのうち成田と繋がるので、アクセスも良くなりますよね。
ぼくは農業に関する知識はあまりないのですが、観光に関しては自分で実績もできてきたので、今後も関係人口を増やす取り組みをしていきます。
記事を読んでいる若者へのメッセージをお願いします
とにかくやりたいことをやりましょう!
ぼくは大学時代にアルバイトで大工をやって、サラリーマン時代にリフォームのプランニングをしたり不動産や経営の知識をつけました。それらの経験を積んだからこそ、現在の事業があります。
いろいろ経験しないと昭和体験宿Rinを生むことはできなかったわけです。
経験した結果、得られるものがあると思うので、若い人たちにはとにかく何でもチャレンジしてほしいですね。
インタビュアーからの一言
インタビュアー:鬼澤美妃
昨年70組以上も宿泊に訪れたとのことで、「地元鉾田に革命が起きてる!」とワクワクが止まりません!
細部までこだわりが詰まった昭和の古民家。私も県外で暮らす友人を鉾田に呼んで昭和体験させていただきます…!
▼Instagram
・recharc